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アラサー新婚OLの記録

結婚生活、試行錯誤中。

はなれ

3月も残すところあとわずか。肌寒さを感じながらも、ウールのコートに抵抗を覚えて、昨日はスプリングコート、今日はブルゾンを羽織っている。図らずも夫のコートと私のブルゾンが同じカーキであった。朝はおそろいの色で出勤した。こんなことも、私にとっては心温まる出来事であるのだが。

夫が借りた「はなれ」であるが、一昨日に初めてその役割を果たすこととなった。夫は社会人になって初めてのひとり暮らしの夜を過ごしたのである。
社会人のひとり暮らし、というのは、夫にとっては重要なキーワードであって、結婚前にやり残したことだという。かたや私はといえば社会人になって以来6年ほど一人暮らしを経験したわけであるが、その上で、もちろん楽しい部分もあるけれど、寂しい部分もまた大きかったと思っている。今となってみれば、寂しさの方が大きかった。誰かと暮らしたいという思いが、婚活のきっかけと原動力にもなったわけだ。
とは言え、そんなひとり暮らしも最初の数年は楽しかったので、夫が一人暮らしをしたいと言い出したときは、「ひとりのほうが楽しくなってしまったらどうししよう」と思ったし、今も思っている。だから、夫の初めてのひとり暮らしの日は、私も胸が少しざわついていた。

そもそも、それがなぜ一昨日だったかと言えば、その前日の夜に「そろそろむこうに泊まってみなよ」と私が切り出したからである。私は、一人暮らしを夫がどう感じるかという未知数な部分を早くクリアにしたかったのだ。
そうして一昨日の夜は、夕飯を作る必要がないので、女友達に誘われるままに蕎麦を食べて帰ったが、帰り道、家の近くに差し掛かった頃に夫からLINEが来た。部屋のなかの写真が送られてきたのだ。その後とりとめのないやりとりをして、夫は外へ食事に、私はお風呂に。やりとりが止んだ。私は寝る前に再び夫にLINEをした。出張中のように、「おやすみ」という内容である。すると、送信するなりすぐに既読がつき、夫から電話がかかってきた。出ると、「おやすみ」。そこから少しだけ話をして、切った。

一泊して帰ってきた夫は、ゆうべ寝る前に「昨日は暇だった」と言った。寂しさも大切だけれど、こういう感想ももちろん大事だと思った。一緒にいて「おもしろい」と言う夫。私は、少しだけほっとする。