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アラサー新婚OLの記録

結婚生活、試行錯誤中。

旅行へ行ってきた/機嫌取りの手土産/「夫婦」

夫と2泊3日で旅行へ行って来た。お互いに有給を1日とって、週末に3連休をつくったのだ。
前回の旅行は、夏の終わり。行き先には私の親類が居て、まだ入籍ほやほやだった私達を祝福してくれた。あのころはまだ夫も結婚式を楽しみにしていた時期だったと本人も言ってはいたが、だぶん気づかない部分で不安が膨らんできているところだったのではないかと今は思う。そのあと、11月のシルバーウィークにどこかへ行こうと話はしていたが、「どこにも行かず家で休みたい」と夫が言って、そうすることにした。だから、約5ヶ月ぶりの旅行だった。なんだかんだ、3ヶ月に一度はどこかへ出かけていたことを思うと、間が空いた感覚はある。

私はこの旅行について、楽しみが10割ではなかった。この旅行を期に、何かわからない何かが終わるのではないか、何かが良くない方へ転がっていくんじゃないか、そう感じていたからだ。それは何も旅行に限ったことではない。一緒に遊んでいるゲームももうすぐエンディングなのだけれど、これが終わってしまったら……などと考えることもある。いずれも根拠はないので、言ってみればネガティブな私のよくない癖がそうさせていたとも言えるのだが。
しかし、振り返ってみると終始楽しい旅行だった。夫も「それにしても楽しかったなあ」「行ってよかった」と満足の様子である。
夫が何の躊躇もなく「楽しかった」と言っていて、私は本当に嬉しくなった。夫が、楽しむことができるようになって、嬉しい。加えて私も楽しかったから、一層嬉しい。旅行中はとにかく仲良く過ごせた。夫が私を大切にしてくれているのが感じられたし、私も夫を大切にしているのだということを拒まれずに受け止めて貰えていると感じた。私はやっぱり夫が大切だと再認識した。
夫は夫で、私を「メンタル・ディスクロージャー」と称した。心のなかのことを聞いてくれる、必要な存在らしい。夫も私の存在意義を感じてくれるようになったと思うと、嬉しい。

旅行が終わって自宅まで歩きながら、私は、帰宅後すぐ別宅の契約に行くという夫に不満をぶつけた。私は、またこれで全部ぐちゃぐちゃにしてしまうかも、と不安になったが、結果的に夫は「こんな悲しんでいる君を置いて出かけられないよ」と、私に寄り添ってギリギリの時間まで一緒に居てくれた。こんなに優しくしてくれるとは思ってもみなくて、その優しさへの嬉しさも涙になって出てきた。
契約を済ませた夫は、私の好きな果物店のデザートとお菓子を買って帰ってきてくれた。「おいしいものがあるよ」。
こんなふうに、何でもない日にお菓子を買って帰ってきてくれたのは、同棲してしばらく経った夏以来だ。これだって、嬉しい予想外だった。だって、ごはんを作らないと私が言ったから、よそでごはんを食べて遅くなるんだろうなぁと思っていたくらいだから。

そんな夫は旅行中、自分の事を「夫」と称するタイミングがあった。私ははっとしたが、あえて反応はしなかった。
それについて話したのは、旅行から帰った昨夜のベッドの中だ。私たちの話をしていたとき、「『夫婦』でもいいのかなって思っているよ」と言ったのは夫だ。私は、旅行中でのことを思い出して夫に言った。
「自分のこと『夫』って言ってたよね」。
「うん、覚えてるよ」。
夫は、少しずつ「夫婦」ということを受け容れられつつあるようだと言う。私は態度に出さなかったが、内心少しうれしかった。少し、なのは、沢山喜んだら、状況が一変してしまうんじゃないかと怖いからだ。

「結婚を受け入れるのにあと5~6年かかる」と言った夫が、約一ヶ月でこうも変わるとは。別宅という選択肢を受け容れてよかったのだろう。別宅は来月頭から住めるようになる。
夫は言う。「別宅の家賃の元なんてとれなくていい。仕事で朝が早いとき、夜遅くなったとき、とにかく忙しいときのためのもの。俺の家はここだから。むこうに泊まるとき、きっとこの家の大切さを感じる気持ちは今よりもっと加速するよ」。
そうだといいな。一人暮らしの方が良くなってしまうんじゃないかと不安もあるのだけれど。